スイス絵画の異才 カール‧ヴァルザー/大阪中之島美術館

2026・スイス絵画の異才、カール・ヴァルザーの日本初の回顧展が開催📍大阪

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2026年7月27日

2026・スイス絵画の異才、カール・ヴァルザーの日本初の回顧展が開催📍大阪

大阪中之島美術館で、「スイス絵画の異才 カール・ヴァルザー」が開催中です。

6月まで東京ステーションギャラリーで開催され好評を博した日本初の回顧展が、最終地の大阪・中之島へやってきました。

作品150点のうち、約28点は大阪初公開です。

今回は、展覧会の見どころ3選に加え、注目作品や限定グッズもあわせてご紹介します。

展覧会の見どころ3選

スイスで生まれ、20世紀前半に活躍したカール・ヴァルザー(1877-1943)は、日本ではまだ広く知られていない美術家のひとりです。

本展は、初期の画業から日本との意外な縁、多才な制作活動にいたるまで、ヴァルザーのベールに包まれた魅力に触れられる貴重な機会です。

カール・ヴァルザーの出発点

第1章「絵画と素描」展示風景

生前はスイスを中心に高く評価されたカール・ヴァルザー。

没後、少しずつ忘れ去られていきましたが、スイスで開催された初の個展をきっかけに再評価されるようになりました。

とくに注目したいのが、本展のメインビジュアルでもある《人形の乳母車と少女》です。

カール・ヴァルザー《人形の乳母車と少女》1905年以前 新ビール美術館所蔵

真っ白な雪景色を背景に、人形を抱いてこちらを見つめる少女。

その隣にはもう一人誰かが立っている描写があり、どこか不思議さをたたえる作品です。

優美な線と穏やかな色彩のなかに、「物語」を想起させる表現スタイルは必見です。

ヴァルザーが描いた明治期の日本

第2章「日本滞在」展示風景

1908年(明治41)、ヴァルザーはドイツ人小説家のベルンハルト・ケラーマンとともに日本を旅しました。

各地の風景や風俗、歌舞伎や祇園祭など、当時の日本を描いた貴重な作品を残しています。

第2章「日本滞在」展示風景

東京や伊勢、京都などに滞在したヴァルザーとケラーマン。なかでも日本三景のひとつ「天橋立」で有名な京都・宮津に魅了され、長期滞在したという記録が残っています。

ちょうど7月のこの時期、京都では「祇園祭」が開催されています。

《山鉾巡行》では、祇園祭の「木賊山(とくさやま)」が通りを進むようすが生き生きと描かれており、今も変わらぬ祭りのにぎわいが伝わってきます。

カール・ヴァルザー《山鉾巡行》1908年 ゴットフリート・ケラー財団(新ビール美術館寄託)

100年以上前に日本を旅したヴァルザーが心惹かれた風景。

祇園祭や京都の夏の風物詩・鴨川の納涼床など、現在も残る季節の情景がたくさん描かれており、個人的にとても親近感を覚える作品ばかりでした!

ヴァルザー兄弟の共作と舞台美術

第3章「挿絵と装幀」展示風景

絵画制作のかたわら、書籍デザインの仕事もしていたヴァルザー。

『ドン・キホーテ』などの古典をはじめ、弟であり文筆家のローベルト・ヴァルザーが制作した書籍の表紙や挿絵なども担当しました。

そんな兄弟の「共作」も、本展の見どころのひとつです。

第3章「挿絵と装幀」展示風景

また、20世紀前半の欧米で活躍した演出家のマックス・ラインハルトや舞台監督たちとタッグを組み、ヴァルザーは舞台美術家としても活躍しました。

カール・ヴァルザー《ウィリアム・シェイクスピア作『ロミオとジュリエット』衣装デザイン》、カール・ヴァルザー《乳母》1907年 新ビール美術館所蔵

会場では、『ロミオとジュリエット』『フィガロの結婚』といった戯曲やオペラ作品の衣装デザイン、舞台装置の下絵などが展示されています。

これらの作品が並ぶ第4章「舞台芸術」は、劇場をイメージした展示空間となっており、より作品の雰囲気を味わえるはずです。

第4章「舞台美術」展示風景

どんな人におすすめ?

カール・ヴァルザー《森》1902-03年 新ビール美術館所蔵

ヴァルザーの初期の画業からその活躍の広がりまで、順を追って分かりやすく紹介されている本展は、アート初心者の方でも最後まで楽しめる構成です。

また、夏休みのお出かけ先や、中之島エリアを開拓したい方にもおすすめしたい展覧会です。

グッズ紹介

会場内の特設ショップでは、クリアファイルやポストカード、ブックマークといった作品モチーフの限定グッズが販売されています。

展覧会特設ショップ

なかでも目を引く本展の公式図録は、歴史の陰に隠れていたヴァルザーの魅力を伝える“初めての書籍”。

展覧会特設ショップ(図録は2階ミュージアムショップでも販売中)

赤地に窓枠の切り抜きがあしらわれた表紙がとても素敵なので、ぜひ手に取ってみてくださいね!

展覧会概要

展覧会名:スイス絵画の異才 カール・ヴァルザー

会期:2026年7月4日(土)~9月27日(日)

会場:大阪中之島美術館 4階展示室

休館日:月曜日、7月21日(火)
*7月20日(月・祝)、8月10日(月)、8月24日(月)、8月31日(月)、9月7日(月)、9月14日(月)、9月21日(月・祝)は開館

開場時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
*8月28日(金)、9月4日(金)、9月11日(金)、9月18日(金)–9月27日(日)は20:00まで延長(入場は19:30まで)

チケット料金(税込):一般 1,800円(団体 1,600円)、高大生 1,300円(団体 1,100円)、小中生 500円(団体 300円)

※団体料金は20名以上
※障がい者手帳(身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳)をお持ちの方(介護者1名を含む)は、当日料金の半額(要証明)
※本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です

Q&A

Q.所要時間はどのくらい?

A.じっくり鑑賞するなら1時間半〜2時間ほど見ておくと安心です。

館内にはおしゃれなショップやカフェが併設されているので、半日ほど滞在するのもおすすめ。

Q.写真撮影はOK?

A.本展は「一部作品のみ撮影可能」です。

撮影ルールに注意しつつ、会場スタッフの案内に従って展示を楽しんでくださいね♪

Q.オンラインチケットはある?

A.チケットは大阪中之島チケットサイトローソンチケット(Lコード:54075)で販売しています。

事前に購入しておくと、入館もスムーズですよ。

また、ローソン各店舗でも販売しています。

まとめ

第1章「絵画と素描」展示風景

祖国スイスでも長らく忘れ去られていた異才の画家、カール・ヴァルザー。

初めて触れるヴァルザーの表現を通して、またひとつ新しい世界が広がったような時間でした。

日本や関西に縁のあった彼の知られざる画業を、大阪でまとめて鑑賞できる本展。

大阪観光とあわせて、この機会にぜひカール・ヴァルザーの作品世界に触れてみてはいかがでしょうか。

Exhibition Information