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2026年9月7日
浜口陽三展 リズム/ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション

ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションにて「浜口陽三展 リズム」が開催中です。
さくらんぼや果物、貝などの身近なモチーフが、深い闇の中に静かに浮かぶ浜口陽三の銅版画。
一見すると静止しているような画面からは、色や形が響き合う穏やかな“リズム”が感じられます。
本展では、浜口の作品60点から、特に色彩やモチーフに焦点を当てて紹介します。会期は2026年12月6日までです。
浜口陽三は、独自のカラーメゾチント技法を確立し、20世紀後半に国際的に活躍した銅版画家です。
陽三の生家は、ヤマサ醬油を営む濱口家でした。芸術に関心があった陽三は家業を離れ、東京美術学校の彫塑科へ進学。1930年にはパリへ渡ります。

戦後、本格的に銅版画制作を始めると、独自のカラーメゾチント技法にたどり着きます。
メゾチントとは、銅版の表面に無数の細かな凹凸をつくり、削ったり磨いたりしながら明暗を表す版画技法です。
陽三はさらに複数の色版を重ねる「カラーメゾチント」を用い、深い黒の中からモチーフが静かに浮かび上がる、独自の色彩表現を生み出しました。
作品の前に立つと、モチーフの一つひとつが軽やかな音符のように見えてきます。

形の繰り返しや配置された間隔によって、静かな画面の中にテンポや動きが生まれているようです。
黒の中からぼんやりと浮かび上がる、やさしいモチーフは浜口陽三の真骨頂!

背景は一色の黒ではなく、柔らかな灰色から吸い込まれるような深い黒まで、繊細な濃淡が重なっています。
浜口陽三の中でも有名なモチーフは色々ありますが、さくらんぼはぜひ見てほしいモチーフのひとつです。

手のひらに乗るほど小さな作品。この柔らかい表現の裏には、ひたすらに細かな凹凸をつくるという根気のいる作業があります。

写真で見る何倍も繊細で、かわいくて。直接見たらその魅力がきっとわかるはず!
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションでは浜口陽三の作品を鑑賞することができますが、企画展によっては、陽三の妻である南桂子の作品も鑑賞することができます。

小さな美術館ですが、その分作品との距離が近くじっくり鑑賞できるのが嬉しいポイント。
元々、ヤマサ醬油の醬油倉庫だった場所を改装した場所でもあるんです。倉庫時代の名残も、ところどころ見られますよ。
また、同館は東京メトロ・水天宮前駅から1分、人形町駅からも8分とアクセスも良好!
静かな時間を過ごしたい方、空いた時間の美術鑑賞などにもおすすめです。
会期:2026年9月12日~12月6日
開館時間:11:00~17:00(入館は16:30まで)
※土・日・祝日は午前10:00~
休館日:月曜日 (祝日の場合は翌日)
入館料:大人 600円/大学・高校生 400円/中学生以下無料
公式サイト:https://www.yamasa.com/musee/
浜口陽三の作品に見られる、色彩やモチーフの配置が生み出す「リズム」に注目する展覧会です。世界的に活躍した浜口陽三の銅版画約60点を紹介しています。
深い黒の中に浮かぶ色彩や、果物などのモチーフが並ぶ間隔に注目すると、知識がなくても感覚的に楽しめます。
45~60分程度見ておいてください。小さな作品が多いので、じっくり鑑賞するのがおすすめです♪
✓浜口陽三や銅版画を初めて知る10~20代
✓静かで落ち着いた作品が好きな人
✓色彩や構図、デザインに興味がある人
✓日本橋周辺で気軽に立ち寄れる美術館を探している人
✓有名な《さくらんぼ》シリーズを実物で見たい人
音のない銅版画から、色や形が響き合うようなリズムを感じられる本展。
専門的な技法を知らなくても、モチーフの並びや色彩に注目すると、作品の新たな表情が見えてきます。
印刷物では捉えきれない黒の深さと繊細な色彩を、ぜひ会場で味わってみてください。