風刺画/10分でわかるアート
2023年3月29日
エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし/東京都現代美術館

現在、東京都現代美術館では「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」が開催されています。
わが家にも、長男からずっと読み継がれているエリック・カールの絵本たちが今も現役で本棚に並んでいます。
そんな親子で馴染みあるエリック・カールの回顧展に子どもたちと行ってきました。

日本とゆかりのある作品も展示されている
今回の展覧会は「はらぺこあおむしの誕生」「思い出を絵本に」「遊べる本、読めるおもちゃ」「エリック・カールのアトリエ」の4章で構成されています。写真撮影は4章のみ可能です。
その他フォトスポットや読書コーナー、特設ショップが設けられており、作品だけでなく見どころがたくさんです。
まずは副題の通り『はらべこあおむし』の表紙を飾った作品から展覧会がはじまります。まるではらぺこあおむしがエリック・カールの世界に誘ってくれているようでわくわくしながら進んでいきました。

館内には、はらぺこあおむしのモチーフがたくさん!
本年は『はらぺこあおむし』の日本語版50周年ということで、同絵本の全ページの原画のほか、誕生のきっかけとなったダミーブック「みみずのウィリーのいっしゅうかん」、世界中で70言語以上に翻訳されている他言語版も紹介されています。

あおむしを見つけるたびに嬉しそう
もちろん『はらぺこあおむし』以外にもたくさんの絵本の原画が展示されています。そのほとんどはエリック・カールの代表的な手法である彩色した薄紙によるコラージュ作品です。
一見アクリル絵の具を塗っただけの紙片なのに、エリック・カールが張り合わせると魔法でも使ったかのように動物たちが生き生きとするから不思議です。

絵本の世界に入って「はい、ポーズ!」
館内には2か所のフォトスポットがあります。その一つが『パパ、お月さまとって!』の巨大なパネルです。パパが娘のモニカに頼まれて長いはしごでお月さまを取りに行く名シーンを背景に写真が撮れます。
わたし自身も子どもと一緒に何度も読んだ思い出の本だけに感慨ひとしおでした。

『はらぺこあおむし』の大型本に驚く子どもたち
展示室を出た先には読書コーナーがあり、エリック・カールの絵本を座って読むことができます。
エリック・カールの魅力はやはり絵本としての楽しさです。ページをめくるときのわくわく、仕掛けを開くときのどきどきを展覧会の最後に味わうことができます。

読書コーナーのようす
子連れとしては座って休めるというのも大きなポイント。
親も子もしばしこのコーナーに腰を下ろし、お気に入りの本を探したり、「これ読んでー」と持ってきた本を読んであげたりまったり過ごしました。

『はらぺこあおむし』のぬいぐるみ
特設ショップも大充実しています。ぬいぐるみやキーホルダーなどのグッズから文具など会場限定の展覧会オリジナルグッズもありますので必見です。もちろん絵本も販売しています。是非立ち寄ってみてください。

エリック・カールの制作用スモック
世界中で愛されるエリック・カールの回顧展。その最後はエリック・カールによる『はらぺこあおむし』の朗読と『はらぺこあおむし』の制作のようすが映像で結ばれています。
それを真剣に眺める子どもたちの眼差しを目にして、『はらぺこあおむし』はこれからも世界中の子どもたちのはじまりであり続けるんだろうなと感じました。
その夜、何の本を読んで眠りについたかは言うまでもありません。