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2026年10月1日
高木由利子 写真展 chaoscosmos vol.3 - visible viscosity 可視化された粘性 –/GYRE GALLERY

絵画や宇宙の風景にも見える、不思議な写真。
表参道のGYRE GALLERYで写真家・高木由利子の展覧会が開催中です。
蜘蛛の糸や液体など、自然が生み出すかたちに目を向けた本展。会場で見つけた魅力をレポートします。
「chaoscosmos」は、カオス=混沌とコスモス=秩序を重ねた、高木由利子による造語です。
これまで、高木が自然現象に目を向けた写真シリーズとして発表されてきましたが、今回はシリーズ第3弾。テーマは「可視化された粘性」です。
液体があふれ、螺旋を描きながら垂れていく。
その一瞬を切り取った写真からは、普段は気に留めない自然の動きの美しさが浮かび上がります。
普段は気にすることのない「自然の摂理」にはっとさせられる内容となっています。
会場にはさまざまな「粘性」を捉えた瞬間が並びます。

メインビジュアルにもなっているこちらは、約10年前、まだ高木が東京に住んでいたころに撮影されたものです。
夜の森や、無数の光の線のように見えますが、なんと蜘蛛の巣なんです。
雨の翌日、朝日を受けて輝いていたのは、水滴ではなく、水分を含んだ蜘蛛の糸そのものだったといいます。
「真珠のネックレス」のように水滴が連なる光景なら、撮影しなかっただろうと語る高木(あまのじゃくだそうです)。
見慣れた美しさとは違うものに反応する、独自のまなざしが伝わります。
何かを感じ取った高木は、近所の友人を起こして協力を依頼。背景を黒くすることで幾重もの糸を浮かび上がらせ、その輝きを写真に収めました。


何を写したものなのか想像しながら、線や模様をじっくり眺めるのも楽しい時間です。
他の作品についても、まずは解説を読む前に、自分には何に見えるか考えてみてくださいね。

蜘蛛の糸の輝きや、液体が流れる一瞬。見慣れたものにも、気づいていないかたちや動きがあります。
本展では、写真を通して、身近な自然の美しさに改めて気づくことができました。
写真や科学に詳しくなくても、気になる一枚から楽しめます。無料なのもうれしいですね◎
会期:2026年10月8日(木)~11月29日(日)
会場:GYRE GALLERY/GYRE 3階
開館時間 11:00~20:00
入場料:無料
アクセス:表参道駅A1出口より徒歩4分
明治神宮前駅4番出口より徒歩3分
公式サイト:https://gyre-omotesando.com/artandgallery/yurikotakagi-chaoscosmos-vol3/